# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/06/23 14:00 終了日時:2011/06/23 16:03 棋戦:第5回日レス杯1回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:156▲40△40 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:中倉宏美二段 後手:船戸陽子二段 手数----指手-- *1回戦第5局は船戸陽子二段と中倉宏美二段の対戦。勝者は2回戦で渡部愛TJPと対戦する。 *振り駒の結果、「と」が4枚出て、中倉二段の先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) 2 8四歩(83) 3 7八飛(28) *中倉、さっそうと三間飛車。 4 8五歩(84) 5 7七角(88) 6 3四歩(33) 7 6六歩(67) 8 6二銀(71) 9 6八銀(79) 10 4二玉(51) 11 4八玉(59) 12 3二玉(42) *船戸の作戦はおそらく穴熊。 13 3八玉(48) 14 6四歩(63) *速攻を見せる。どこかですぐに△6五歩と角交換を挑むか。あるいは△6三銀−△5四銀−△6二飛と右四間飛車にするか、などなど、攻めのパターンが広がる。 15 5八金(69) 16 5四歩(53) *こちらの筋の歩も突く。どのような作戦を取るのかは、まだわからない。 17 5六歩(57) *三間飛車側は、ほぼ5筋の歩は突くもの。 18 5二金(61) 19 2八玉(38) 20 1四歩(13) *この端歩を突いたということは、穴熊ではないかも知れない。 21 1六歩(17) *ほとんどの場合、端は受けておいた方がいい。 22 4二銀(31) *船戸の今日の作戦は、急戦だった。 23 3八銀(39) *中倉はオーソドックスに美濃囲いを組む。 24 5三銀(42) 25 4六歩(47) 26 7四歩(73) *急戦と方針が決まった以上は、どんどん駒を前に伸ばす。 27 4七金(58) 28 7三桂(81) *これで攻撃態勢は整った。 29 8八飛(78) *角交換後、8筋から飛車をさばかれるのを防ぐ。 30 9四歩(93) *なんともクラシカルな戦型。 *攻めるならば△5五歩など。 31 3六歩(37) *高美濃の形を美しく整えて、相手の出方を待つ。 *多くの実戦例が積まれていた結果、そう簡単に振り飛車陣はつぶれないとわかっているので、現在ではこの形の急戦策が選ばれることはほとんどない。 32 5一銀(62) *これが船戸の工夫。従来は△4二金上と組んでから、戦うことが多かった。 33 9六歩(97) *中倉は自然な手を重ねて、なおも相手の動きを見る。 *ここまでの消費時間は両者ともに12分。 34 6二飛(82) *右四間飛車にして△6五歩からの攻めに迫力を持たせる。 *斬新な構想。ただし過去にはこの形の右四間飛車、類例もある。 35 6七銀(68) *△6五歩を迎え撃つ。 36 6五歩(64) *△4二銀上と組む順もあっただろうが、船戸はここで仕掛けた。 37 同 歩(66) *ここまでの消費時間は中倉21分、船戸14分。 38 7七角成(22) 39 同 桂(89) *ここで△2二角か、あるいは△6五桂か。 40 6五桂(73) *シンプルに行く。 41 同 桂(77) *一般的に振り飛車側はこの桂がさばけると、大きなポイント。 42 同 飛(62) 43 6六歩打 44 6一飛(65) *※後手の飛車の引き場所も一長一短。 *対して先手の飛車はここで5八に回るべきだったか。 45 5五歩(56) *急所の突き捨て。 46 同 歩(54) 47 7二角打 *5筋の突き捨ては、この打ち込みを効果的にするため。次に▲4五角成で、馬が大きな存在感。 48 6二飛(61) 49 4五角成(72) 50 4四銀(53) *逆に船戸は、相手の馬を攻撃目標にしたい。 *ここまでの消費時間は中倉30分、船戸18分。 51 8一馬(45) *▲3四馬は玉頭に迫っていても、さほど働いていないと見た。 *そっぽのようだが、こちらでポイントを稼ぎにいく。 52 7七角打 *船戸も角を打ち込む。▲8九飛は△6八角成。 53 9八飛(88) 54 8六歩(85) 55 同 歩(87) 56 8七歩打 *狭い飛車を攻める。 57 9一馬(81) *先に香を取る。 58 8八歩成(87) *大きなと金。 59 9七飛(98) 60 8六角成(77) *次に△8七とが見えている。 61 4五歩(46) *△同銀ならば▲5五馬。 62 3三銀(44) *いったんは引いて、△8七となどを楽しみに残す。 63 5四香打 *スピード重視で攻める。 64 9九と(88) *香をはずして飛車取り。▲9九同飛は△7七馬が残る。 * *※△8七とが優った。 65 5二香成(54) 66 同 飛(62) *駒割は▲金△香の交換。 *中倉は40分の持ち時間を使いきって、ここから一分将棋。対して船戸は残り20分。 67 9九飛(97) *ここで手を戻した。 68 1五歩(14) *急所の端攻め。 69 同 歩(16) *気合の上からも、ここは取りたい。 70 1七歩打 71 同 香(19) 72 1六歩打 *▲1六同香に△2四桂。 73 同 香(17) 74 2四桂打 75 2六金打 *部分的にはよくある筋。しかし得している金とはいえ、ここに使うようでは少しつらいか。 76 7七馬(86) *飛銀両取り。 *▲6九飛ならば△6八香、▲9七飛は△8八馬か。 77 8九飛(99) *△6七馬には▲8三飛成か、▲8一飛成か、ともかくも飛車を成り込んで勝負。 78 8七香打 *歩切れなので、惜しまず香を使う。 * *※シンプルに△6七馬▲8三飛成△6七馬もあったか。 79 6九飛(89) *△6八香を打たせようとしている。 80 1六桂(24) *これで4本全ての香が船戸側に。 81 同 金(26) 82 1二香打 *執拗に1筋を攻める。歩が入れば△6八歩も生じる。 83 5三歩打 *歩切れの相手に歩を渡すのは気が進まないが、あまりゆっくりもしていられない。 84 同 飛(52) 85 5四歩打 *先手で▲4六桂を打つ狙いか。 86 同 飛(53) 87 4六桂打 88 5二飛(54) 89 5三歩打 *ここに至っては、歩はもう何枚渡しても同じ。先手先手で攻め続ける。 90 同 飛(52) 91 5四歩打 *飛車を攻めながら、手順に5三にと金を作ることができれば大きい。 92 5二飛(53) *さてここで、効率のよい攻めはあるか。 93 5五馬(91) *▲6四桂と打つ攻めは、いさかか重い感じ。天王山に馬を引きつけて、手を渡した。 *船戸は残り10分を切った。 94 6八歩打 *現物を取りにいく。 * *※はっきりよくなかった。先に△4二銀上の辛抱か。 95 5九飛(69) *追われつつも、この飛車は好位置。機を見て▲5三歩成△同飛▲3三馬の大技を炸裂させたい。 96 4二銀(51) *反省して辛抱。 97 2五桂打 *▲5六銀と逃げるよりも、アグレッシブに。 98 1五香(12) *△6七馬の余裕はないと見て、加速。 99 3三桂成(25) *スピードで迫る。 100 同 桂(21) 101 7八銀打 *驚きの銀打ち。 * *※ややもったいない。 102 6九歩成(68) *船戸、残り5分を切った。▲6九同飛ならば飛が5筋からそれる。 103 同 飛(59) 104 8六馬(77) *船戸、ここはじっと辛抱。 105 1二歩打 *やや時間に追われ気味に。 106 同 香(11) *時間を残している船戸だが、すぐに応じる。 107 2六金(16) *金をかわして、落ち着く。 108 1八香成(15) 109 3七玉(28) *端から追われても、逃げるスペースは広い。 110 6三桂打 *馬を追いつつ、寄せの手がかりを作る。 111 7三馬(55) 112 4五桂(33) *この桂跳ねは大きい。 113 4八玉(37) 114 6二歩打 *緩急をつけて、チャンスを待つ。 115 1三歩打 *この歩打ちも、やや時間に追われ気味。 116 同 香(12) *船戸、ノータイム。 117 5六銀(67) *駒は中央に。 118 8八香成(87) 119 6七銀(78) *中倉玉の周りには、金3枚と銀3枚。 120 4四香打 *4筋に駒柱が発生。桂取りを受けつつ、反撃含み。 121 3五歩(36) *相手玉頭を狙って、筋のよさそうな寄せ。 122 5五歩打 *船戸、勝負勝負と手段を尽くす。 123 4五銀(56) *このやり取りは駒損だが、桂をはずして3七にスペースができるのも大きい。 124 同 香(44) 125 3四歩(35) *遅いようでも、こうした着実な攻めは受けづらい。 126 4六香(45) *船戸もここから一分将棋。 127 同 金(47) *駒割は、▲金△香の交換ぐらい。 128 7九成香(88) *はっとする迫り方。▲同飛はもちろん△6八馬。 129 5三歩成(54) *スピードアップ。 130 同 飛(52) *中倉、さあどうする。 131 3三歩成(34) 132 同 銀(42) *船戸、ノータイムで応じ続ける。 133 7九飛(69) *あやしい雰囲気。 * *※最初から▲5九飛と逃げる方が優った。以下△6八馬には▲5七飛。 134 6八馬(86) *この飛金両取りはかなり痛い。 135 3六香打 136 5七銀打 *完全に逆転ムード。 137 3九玉(48) 138 4六銀(57) *△2八金、あるいは△5七馬以下の詰めろ。 139 3三香成(36) 140 同 玉(32) 141 3四歩打 142 同 玉(33) 143 3六香打 144 3五歩打 145 同 香(36) 146 同 銀(46) *丁寧に相手をする船戸。 147 2五銀打 *攻防の位置に置く。 148 4四玉(34) 149 6二馬(73) 150 2八金打 151 4八玉(39) 152 4五香打 153 4六歩打 154 同 銀(35) *先手玉に詰みはないので、着実にいく。一方で、後手玉は詰まない。 155 3六金(26) 156 4七香打 *以下は▲同銀△同銀成まで。 *終了時刻は16時3分。消費時間は両者ともに40分。 *船戸が逆転で2回戦に進出した。 157 投了 まで156手で後手の勝ち