# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/06/09 10:00 終了日時:2011/06/09 11:21 棋戦:第5回日レス杯1回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:72▲40△35 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:大庭美樹初段 後手:石橋幸緒四段 手数----指手-- *振り駒の結果、「と」が3枚出て、大庭美樹初段の先手と決まった。 * *(棋譜・コメント中継=青葉) * 1 7六歩(77) 2 3四歩(33) 3 7五歩(76) *最近大庭が得意としている石田流。 4 3二飛(82) *何でも指しこなす石橋、相振り飛車を選択。 5 7八飛(28) 6 8八角成(22) *これは乱戦になりそう。 7 同 銀(79) 8 4五角打 *6七と2七、どちらかでの成りを狙う。 9 7六角打 *手筋の打ち返し。 10 2七角成(45) *早い早い。予定の作戦だったのだろう。 11 4三角成(76) *大庭も馬を作り返す。3二飛に当たっているが、すぐに交換するのは損。「序盤は飛より角」の格言もある。馬ならば、なおさら価値が高い。 12 4五馬(27) *多くの将棋ファンは昨日の名人戦とA級順位戦の観戦で寝不足気味。その目を覚ますような進行。 13 5八金(69) *6七の地点をケアしつつ、駒組。 14 6二玉(51) *互いに馬を作りあった後は、互いに陣形整備を始める。 15 7七銀(88) *大庭陣は2七の歩をはがされているので、▲4八玉から▲3八玉と囲うのはどうかというところ。 *開始から10分経過。消費時間は互いに5分。 16 3五歩(34) *△3六歩からの揺さぶりを見せる。 17 3八金(49) *後手からの馬と飛の動きをケア。 18 7二銀(71) *石橋は美濃囲いに組む。 19 8六歩(87) *大庭はしばらく動いて様子を見た後で、自玉をどこに据えるか考えたい。 20 4二銀(31) *石橋の方も、大庭の馬に居座られたままでは、駒組に制約がある。「どうするの?」と、馬の態度を聞いた。 21 6五馬(43) *▲3二馬△同金の交換は、後手陣に飛の打ち込むスキがないので損と見た。 22 6四歩(63) *少考で、さらに馬の態度を打診。しかし、この歩はタダである。▲6四同馬と取ってしまうと、どんなよくないことが起こるのだろうか。ともかくも、まずは取る手から考えたい。 23 同 馬(65) *多くの場合、将棋は駒を取る手が正着。大庭、何をしてくるかわからない石橋の動きに、恐れず応じる。 24 4三銀(42) *あえて歩損をしてまでの意図は、馬筋をそらせての銀の進出だった。この形を作ってしまえば、△5二金左からの駒組が楽になる。 25 8五歩(86) *手薄な8筋を狙う。放っておけばどこかで▲8四歩△同歩▲8二歩の筋がある。△7一玉ならば▲5三馬で王手銀取り。 26 5二金(41) *▲8四歩を誘った。 27 8四歩(85) *それは行きたくなるが、しかし。 28 3四飛(32) *石橋、ノータイム。この切り返しがあった。▲6五馬と逃げれば、△8四飛で歩を取り返される。 29 4六馬(64) *大庭も切り返す。馬交換になれば、8二と2二に打ち込むスキがある。 30 同 馬(45) 31 同 歩(47) 32 8四飛(34) 33 8六歩打 *果たしてどちらが得をしたのか。大庭も誘いのスキに乗せられたようで、実はそのフリをしていただけかも知れない。 * *※8七のスキを消して、▲8八歩もあった。 34 2四飛(84) *ぶんぶん飛車を回す石橋。 35 2八銀(39) *歩を節約して受けた。 36 6五角打 *3八金取りと8七への成りを狙う。なんともめまぐるしい動き。 37 4八玉(59) *もちろん、こちらを受ける。▲4七金左は(1)△同角成ならば▲同金で飛の横利きが2八にまで通って大丈夫だが、(2)△2八飛成▲同金△4七角成で決まってしまう。 38 8七角成(65) *今度はこちらサイドに馬ができる。 39 7九飛(78) *じっと逃げておいて、▲8二角や▲2二角を楽しみにする。 40 4五歩打 *薄い玉頭にいやみをつける。 41 同 歩(46) *取れるものは取るのが、将棋の基本。 *ここまでの消費時間は、両者ともに25分。 42 4六歩打 *大きな垂らし。この後に△3四銀から△4五銀と進出できればさらに満足。 43 2七歩打 *ここで歩を受ける。大庭はどのようにして壁銀を解消するか、頭を悩ませそうな展開だ。 * *※ここは▲2七銀と頑張るべきだった。次に▲2六歩と収められれば、まだ戦える。 44 3四銀(43) *これは気持ちのよい進出。 45 2二角打 *盤上に配置されている駒のはたらきを見れば、石橋が有利。大庭は駒得の実利を得て対抗したい。 46 4五銀(34) 47 1一角成(22) *大庭、これで香得。 48 3二馬(87) *馬は自陣に引け。この後、△3三桂が味のよい活用となる。馬を封じ込められてしまう前に、大庭も馬を引き上げたい。 49 5五馬(11) *天王山に引く。 50 3三桂(21) *4五銀にひもをつけながらの活用。 *大庭陣は依然、壁銀の悪形。できればどこかで▲2六歩(△同飛ならば▲2七香)から▲2七銀の余裕を得たい。 51 7六銀(77) *攻めの銀を前に進める。ただし馬の利いている場所だけに、注意が必要。 52 6三銀(72) *前線で受ける姿勢。 *ここまでの消費時間は大庭36分、石橋29分。 53 6五銀(76) *さらなる進出。狙いはもちろん▲7四歩。 * *※この動きが敗着。 54 5四銀(63) *なんとも強気な応酬。石橋は銀を持てばもちろん、△4七銀が生じる。 * *※石橋は銀を持てばわかりやすい。ここで形勢が傾いた。 55 同 銀(65) *逃げる手はない。 56 同 飛(24) *石橋、力強く決めに行く。自信ありの展開だろう。 57 同 馬(55) 58 同 馬(32) *大庭は40分の持ち時間を使いきって、ここからは一分将棋。 *石橋は残り9分。 59 6六香打 *歩を使わせる狙いか。 60 6五歩打 *石橋、ノータイム。 61 7四歩(75) *大庭は秒を読まれながら。 62 同 歩(73) *時間のある石橋、ノータイム。 63 同 飛(79) 64 6六歩(65) *石橋、取られて打たれた香を、取り返す。 65 5四飛(74) *大庭陣は手をかけても堅くはならない。ならばと攻める。 66 同 銀(45) *△5四同歩は▲4四角のラインが生じる。これだけ駒が手に入れば、この銀はさらに最前線でがんばり続ける必要はない。 67 3一飛打 68 4七香打 *決め手。 69 5九玉(48) *取る形がないので、逃げる。 70 4九飛打 71 6八玉(59) 72 8九飛成(49) *先手玉は受けなし。大庭はここで投了した。 *終了時刻は11時21分。消費時間は大庭40分、石橋35分。(チェスクロック使用・持ち時間各40分) *勝った石橋は2回戦で、島井初段−和田アマ戦の勝者と対戦する。 73 投了 まで72手で後手の勝ち