# --- Kifu for Windows V6.44 棋譜ファイル --- 開始日時:2012/01/09 14:00 棋戦:第47回1dayトーナメント・GSPカップWest決勝 持ち時間:0時間30分 消費時間:0▲30△30 場所:大阪国際交流センター 手合割:平手   先手:堀 彩乃 後手:藤井奈々 手数----指手-- *3位決定戦は堀彩乃さんと藤井奈々さんの対局の模様をお届けします。 *振り駒の結果、歩が3枚出て、堀さんの先手番となりました *(棋譜・コメント入力=月兎) 1 7六歩(77) *堀さんは開始前に同行しているお父さんと会話をしていた。 2 3四歩(33) *藤井さんは控室にあるパソコンで堀さんの1回戦の対局(室谷戦)をチェックしていた 3 2六歩(27) *堀さんは居飛車党だが、急戦・持久戦と幅広く指しこなす。男性プロ棋士でも対応・研究に大変だが、勉強量でそれをカバーしようとしている 4 3三角(22) *藤井さんは京都の立命館宇治中学に在学中。同校には地元も同じ北村桂香さんも在学していた。北村さんは昨年、全国高校将棋選手権・女子の部で個人優勝を果たしている。 5 同 角成(88) 6 同 桂(21) *今回のトーナメントにご協賛をいただいています一般社団法人此花工業会(http://www.konohana.or.jp/)は雇用・労働・社会保険のソリューションをトータルプロデュースし、労働保険・社会保険の手続き・改善など社会に貢献されてます。大阪市此花区にオフィスがあり、同館内にある「此花産業会館」では過去に1dayトーナメントや小、中学生女子名人戦大阪大会などを開催しました。 7 6八玉(59) *堀さんは1回戦で室谷早紀さんに勝ち、準決勝で今井絢さんに敗れての3位決定戦 8 4二飛(82) *藤井さんは1回戦で相馬美咲さんに勝ち、準決勝で山口真子さんに敗れての3位決定戦 9 4八銀(39) 10 6二玉(51) *藤井さんはお母さんも同行。関西圏のみならず東海や四国方面での大会にも出ている藤井さんだが、いつも会場の隅でじっと待っているお母さんの姿がある。 *一昨年の第7回U-18将棋スタジアムガールズ大会・Aクラス優勝(http://www.ujc.ritsumei.ac.jp/ujc/news/2010.php?eid=00814)や昨年の一般大会での連続準優勝など上位入賞実績が増えて、喜びもひとしおだろう。 11 7八玉(68) *堀さんは12月の女子アマ王位戦の全国大会の後、会場に応援に来ていた同じ高知出身の島井咲緒理初段にその日の対局内容だけではなく、勉強方法などのアドバイスを求めていた。 12 7二玉(62) *この両者の対戦は昨年10月2日の「第4回女子アマ王位戦・高松大会」の代表者決定戦で行われている。 *その時は2局連続で千日手となり、指し直しの3局目で決着するという壮絶な戦いだった。 13 9六歩(97) 14 9四歩(93) *藤井さんは昨年の女子アマ王位戦の高松大会、関西大会で準優勝しており、対局を見る機会も多かったが、苦しくなった時の粘り方や駒の捌き方が1、2年前に比べて格段にうまくなっている。今年あたり念願の女子アマタイトルの獲得があっても不思議ではない。 15 8八銀(79) 16 2二飛(42) *向飛車へスライド。この形の定番の流れ。1回戦の相馬戦でもこの作戦を用いた 17 3六歩(37) *桂頭をけん制する。これも常套手段 18 4二銀(31) 19 4六歩(47) 20 4四歩(43) 21 3七桂(29) 22 2四歩(23) 23 7七銀(88) 24 8二玉(72) 25 8八玉(78) 26 7二銀(71) 27 7八金(69) 28 4三銀(42) 29 4七銀(48) 30 1四歩(13) 31 1六歩(17) *お互いに手を合わせる 32 5四銀(43) *1回戦ではこの銀から角・飛車を4筋に集中させて相馬さんを圧倒した藤井さん。 *今回も同じ攻撃布陣を敷こうとしている 33 5六銀(47) 34 6四歩(63) 35 6六歩(67) *堀さんも銀を出て、手を合わせている。 *ミラーゲームのように駒のバランスがいい 36 5二金(41) 37 5八金(49) 38 7四歩(73) *ここで手が止まる。前述した2局連続千日手も本局のように角交換型の振り飛車の対抗型から歩が見合うような形で手詰まりとなった末の千日手だった。 39 6八金(58) *少考の末、じっと金を寄る。相居飛車の角換わり腰掛け銀のように角の打ち込みの隙を作ってはいけない。 40 5九角打 *というが早いか藤井さんは角を打ち込む。 *▲4八角ならば△同角成▲同飛に△2五歩の狙いか 41 4八角打 *5分の考慮の末の着手。隣の決勝戦は激しい戦いとなり、早くも終盤戦の入り口への入りつつある。 42 同 角成(59) 43 同 飛(28) 44 2五歩(24) *▲同歩は△同桂と手順に捌かれる。▲同桂として△同桂の時に▲3三角と打って反撃したいが、△3七桂成が飛車当たりになってしまう。 45 4五歩(46) *残り10分を切ったところで堀さんは▲4五歩と捌き合いに出た。 46 2六歩(25) 47 4四歩(45) 48 2七歩成(26) 49 4三歩成(44) *悩ましい成り捨て。△同金は自陣が薄くなる。△同銀だろうが、▲4五桂と跳ねる手の調子がいい。桂交換は▲8六桂の筋がある。 50 同 銀(54) 51 4五桂(37) 52 同 桂(33) *ここまでの消費時間は▲堀さん24分△藤井さん14分 53 5五角打 *シンプルに▲4五飛では△4四歩からのと金入り〜飛車の進入を気にしたか、堀さんは天王山に角を据えた 54 3七と(27) *と金を寄せる。飛車の取り合いはと金が近づくので、藤井さんが得をする。 55 4五飛(48) 56 4四歩打 *ここが急所の局面。 *▲6四角と出て△7三角には▲6五飛と回れそうだが、△7三桂(打も)がある。じっと引く手も含め、堀さんがこんこんと考える。 *ここで堀さんは秒読みへと入った。 57 2五歩打 *そっと抑えるような手つきで *何があってもおかしくないような局面で手を渡した。藤井さんも一瞬驚いたように動作を止めたが、しばらくして体を前後にゆらし考え始めた *藤井さんはまだ10分以上も持ち時間がある 58 7一玉(82) *5分の考慮の末、ひねり出した手 59 4九飛(45) 60 2五飛(22) 61 3七角(55) 62 2七飛成(25) *飛車の進入に成功。しかし後手陣も不安定感がある 63 6四角(37) 64 3八龍(27) 65 7九飛(49) 66 7三銀(72) *力強く。この角の働きを抑えれば手番が回る 67 5五角(64) 68 5四銀(43) *これも力強い。▲4四角とそらせれば、という感覚なのだろう。 69 4四角(55) 70 4六歩打 *切れた筋に歩を垂らすが、やや距離は遠い。△9五歩もあったか 71 7五歩(76) *ぐいっと突き出す。自陣からの手だけにリスクも伴う 72 同 歩(74) 73 7四歩打 *連動した攻めだが、7五の歩が拠点となる可能性もある。△同銀ならば▲5五銀か 74 同 銀(73) 75 5五銀(56) 76 6三銀(54) *引いて固める。藤井さんには△7六桂の楽しみが出て来た。 77 8六桂打 78 8五銀(74) 79 6七金(78) *! *△7六桂があるが… 80 7六桂打 81 同 銀(77) 82 同 銀(85) 83 7二歩打 84 同 金(61) 85 7八飛(79) *つらい受け。藤井さん寄せを狙い、残り時間を使い切った 86 6七銀成(76) *自陣は安泰。強く踏み込んだ 87 同 金(68) 88 7八龍(38) 89 同 玉(88) 90 2九飛打 *△6九銀からの詰めろ 91 3一飛打 92 6一歩打 93 6五歩(66) 94 6九角打 95 7七玉(78) 96 8七角成(69) *指が激しく動く、詰みを読み切ったか? *上部はまだ広いように見えるが… 97 同 玉(77) 98 8九飛成(29) 99 8八歩打 100 7八銀打 101 7七玉(87) 102 8八龍(89) 103 6六玉(77) 104 8六龍(88) 105 7六桂打 106 4五金打 *詰みはないようだが、じっと力をこめて金を升目に収めた。 *秒を読まれて堀さんが投了。藤井さんが3位入賞となった。 107 投了 まで106手で後手の勝ち