# --- Kifu for Windows V6.44 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/12/18 14:50 終了日時:2011/12/18 15:54 棋戦:2011年女子アマ王位戦全国大会4回戦 持ち時間:0時間20分 消費時間:103▲20△20 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:鎌村ちひろさん 後手:堀彩乃さん 手数----指手-- *本局は第4回女子アマ王位戦優勝者決定戦の4回戦堀彩乃さん(高松大会優勝。2勝0敗)−鎌村ちひろさん(東京大会優勝。1勝1敗)の対局。持ち時間は各20分、使い切ると1手30秒の秒読み。 *振り駒の結果、歩が4枚出て鎌村さんの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *本棋戦は主催が日本女子プロ将棋協会。 *協賛は株式会社NTTル・パルク *http://www.le-perc.co.jp/ *株式会社吉野家 *http://www.yoshinoya.com/ 2 3四歩(33) 3 2六歩(27) *鎌村さんの意気込みコメント「昨年に引き続き今年も代表になることができて嬉しいです。全国大会では自分の力を出し切れるように精一杯頑張ります」 4 3二金(41) *堀さんの意気込みコメント「1局でも勝てるように頑張ります」 5 2五歩(26) *二人とも居飛車党。 6 8八角成(22) *堀さんの一手損角換わりとなった。 7 同 銀(79) *鎌村さんの実績は女流アマ名人戦・準優勝、学生女流名人戦3位など。9月に行われた第43回1dayトーナメント・GSPカップEastで準優勝している。 *今年のマイナビ女子オープンではチャレンジマッチを勝ち抜き、予選で大庭美樹女流初段を破る活躍。 8 2二銀(31) *堀彩乃さんは関西研修会のE1クラスに所属している。 9 3八銀(39) 10 3三銀(22) 11 3六歩(37) *△5五角が飛銀両取りで試合終了に見えるが、▲3七銀で大丈夫だ。 12 6二銀(71) 13 3七銀(38) 14 6四歩(63) 15 6八玉(59) 16 6三銀(62) 17 7九玉(68) *▲7八金保留を生かそうとしている。▲7八玉もあるが、上部の当たりが強く一長一短がある。 18 4四歩(43) 19 4六銀(37) *鎌村さんの作戦は早繰り銀。 *△4四歩と△5四銀の2手を先に指されると、▲4六銀に△4五歩と追い払われてしまう。 *ここで△5四銀なら▲3五歩△4五歩▲3四歩といった攻めが利く。 *鎌村さんは3筋方面を見詰めている。 20 5四銀(63) *堀さんは腰掛け銀で対抗した。 21 5六歩(57) *銀が5七へ引けるようにした。 22 5二金(61) 23 7七銀(88) 24 4二玉(51) *鎌村さんは▲5六歩・▲7九玉型なので、コビンが開いている。▲3五歩△同歩▲同銀に△5七角を警戒しなければならない。▲7八玉型との違いがここでも現れている。 25 7八金(69) 26 7四歩(73) 27 3七桂(29) 28 3一玉(42) *消費時間はともに5分。 29 5五歩(56) *▲3七桂の継続手だろう。△4三銀の後にどのような構想を用意しているのか。 *先手は▲5八金と上がりづらい形。△3九角があるからだ。「角交換には5筋を突くな」といわれる理由だ。 30 4三銀(54) *金銀4枚の銀矢倉。腰掛け銀は1手で守り駒にスイッチできる柔軟性を持っているのが特徴だ。 31 4八金(49) *前に述べたように▲5八金とは指しにくい。鎌村さんは▲4八金とまっすぐ上がった。 32 2二玉(31) 33 2九飛(28) *▲4八金から▲2九飛は△3九銀などの割り打ちを消して好形。飛車が△3九角や△5九角のキズを、金が△3八角のキズを消して、協力していることが分かる。 34 7三桂(81) 35 8八玉(79) *互いにどこから攻めのきっかけを作るのか難しそうな将棋だ。 *先手は▲5七銀〜▲5六銀を目指したいが、▲5七銀に△6五桂が見えている。 36 8四歩(83) 37 6六歩(67) 38 9四歩(93) 39 9六歩(97) *消費時間はともに8分。 40 6二飛(82) *3分ほど考えて6筋に戦力を集める。 41 6九飛(29) *先手陣は4六銀が5六に移動するだけで、▲4六歩から▲4五歩と攻められるようになるし、△6五歩の守りにもなる。ではどのようにその構想を実現させればよいか。それが先手の課題だ。 *後手は押さえ込まれる心配がないなら、堅さを生かして△6五歩▲同歩△同飛とぶつけることができる。 42 2七角打 *堀さんは4分ほど考えて角を打ち込む。よく見ると△3六角成が受からない。鎌村さんは忙しくなった。 43 8一角打 *鎌村さんも敵陣深く角を打ち込む。△8二飛には▲2九飛で相打ちだ。 44 5四歩(53) *堀さんは静かに歩を突きだした。 45 同 歩(55) *残り時間は鎌村さん9分、堀さん5分。 46 8二飛(62) *42手目△2七角からは互いに自分の主張を通せるか、とがめられてしまうかの勝負となっている。 *先手の角が詰んだ。鎌村さんの返し技に注目したい。 47 5三歩成(54) *△5三同金は▲2九飛。また、金を取れば▲2六金がある。 48 8一飛(82) 49 5二と(53) 50 同 銀(43) 51 2六金打 *鎌村さんの狙いが実現した。△3八角打でつなごうとしても▲2四歩から▲2八歩を狙われて後手がまずそうだ。 52 7五歩(74) *堀さんは金損は受け入れて、代償を求める。先手も得した金を2七に打たされているのであまり威張れた格好ではない。前向きに考えたい。 53 2七金(26) 54 8五桂(73) *玉側で金損が挽回できれば、堀さんが面白く戦える。 55 8六銀(77) *ここで堀さんは持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに。鎌村さんは残り6分。 56 7六歩(75) 57 5四角打 *攻防の角打ち。△7七歩成▲同桂△7六歩▲8五桂△同歩という攻めに備えている。 58 7一飛(81) 59 7二歩打 *7六歩を払うのが急務との考え。 60 5一飛(71) 61 7六角(54) 62 6三銀(52) *△4三銀では攻め味が乏しいとみた。 63 2四歩(25) *軽い突き捨て。△同歩なら▲3五歩や▲2三歩、▲2五歩が効果的になる。 64 同 銀(33) 65 5五歩打 66 7四銀(63) *先手は7二歩が邪魔でこの銀を追う手段がない。後手は端攻めから△7五香が楽しみだ。 67 5九飛(69) *▲5四歩〜▲5三歩成が間に合えば先手勝ち筋。堀さんは忙しい。 68 6五歩(64) *7六角の利きを止め、▲同歩なら△6六角を見た攻防の一手。 69 5四歩(55) *鎌村さんは残り1分ちょっと。 70 5七歩打 71 同 金(48) *▲5七同飛は△3九角▲5八飛△7五歩▲6七角△6六歩という筋があった。 72 6六歩(65) 73 同 金(57) *遊びがちだった金が働いてきた。 74 4八角打 *先手の金が玉に近づいたが、その隙間に角を打ち込む。 *鎌村さんもここから秒読み。 75 5六飛(59) 76 6五歩打 77 同 金(66) *迷ったような感じで歩を取った。代えて▲5三歩成もあったか。 78 同 銀(74) 79 同 角(76) 80 6六金打 *残り1秒まで考えて指された。 81 5五飛(56) *▲5八飛は△6五金▲4八飛△6六角があった。 82 6五金(66) *時間ぎりぎりまで考えて指された。 83 同 飛(55) *駒の損得は角と金銀の交換だが、後手はすべての駒が働いている。先手は右辺の駒がさびしい。 84 5四飛(51) 85 5五銀打 86 6四歩打 87 6八飛(65) 88 5九角成(48) *△3七角成から△7六桂もあって選択に悩むところだった。 89 5四銀(55) *鎌村さんは飛車を取って、頭に手をやった。 90 6八馬(59) 91 同 金(78) 92 5九飛打 *厳しい攻めだが、詰めろではない。 93 5一飛打 *※鎌村さんは▲5二飛(▲3二飛成△同玉▲4三角からの詰めろ)と打つつもりだったが、自陣を見ているうちに手が5一へ行ってしまったそうだ。この▲5一飛は詰めろになっていない。 94 7七歩打 *プレッシャーをかける。悩ましい手だ。 95 6九歩打 *金底の歩、岩より堅し。攻め駒は先手の方が豊富だ。 96 6六角打 97 5二飛成(51) *▲3二竜からの詰めろがかかった。 98 7八歩成(77) 99 同 玉(88) 100 4五歩(44) *角を2二に利かすが。 101 5五歩打 *冷静な一着。 102 3三銀(24) 103 4三銀成(54) *後手玉に受けがなくなり堀さんの投了となった。終局時刻は15時54分。消費時間はともに20分(チェスクロック使用)。 104 投了 まで103手で先手の勝ち